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    メドック格付け第一級 「常に最高の品質、力強く、荘厳」なスタイル

    どのヴィンテージであっても、即座に分かる鮮烈な個性を放つシャトー・ラトゥール。その完璧なまでの品質主義により、一級シャトーでいち早くビオディナミを導入、さらに2011年を最後にプリムールから撤退するなど、常に進化を続ける偉大なシャトーです。


    ラベルに描かれた「塔」の物語

    シャトー・ラトゥールは、五大シャトーの中でも特に長い歴史を誇り、14世紀にはすでにこの地でワイン造りが行われていた記録が残っています。

    シャトーの名の由来となった塔は、14世紀後半、ジロンド川を遡ってくる海賊を監視するために築かれました。その後、百年戦争の最終局面では、イングランド軍の名将タルボット将軍がこの塔を砦として利用。1453年のカスティヨンの戦いで戦死し、ボルドーにおけるイングランドの支配も終焉を迎えました。

    塔は戦後に破壊されましたが、1620年代に当時の石材を用いて再建。再建された塔は軍事要塞ではなく、当時重要な通信手段であった伝書鳩を飼育する「鳩小屋」として使われたとされています。

    現在、畑の中に佇む円形の塔は、シャトー・ラトゥールを象徴する存在です。ラベルに描かれた塔もまた、海賊を監視した中世から、百年戦争、タルボット将軍、そして伝書鳩へと続く、数百年にわたる歴史を物語るシンボルとなっています。


    「五大シャトー」の中でも特に力強く男性的な長期熟成型

    「世界で最も凝縮感のある豊かで、タニックなフルボディ」と評されており、長期熟成に耐える骨格の強さで知られています。若いうちは豊かな果実味とともに力強いタンニンが際立ちますが、長期熟成によって次第に複雑性と気品が増し、ラトゥールならではの荘厳な味わいへと開花します。最低でも15年、理想的には18〜60年ほどの熟成期間を経てこそ真価を発揮するとされ、その卓越した骨格と熟成能力こそが、世界最高峰のワインとして長く評価され続ける理由のひとつです。


    シャトー・ラトゥール 1994年 の特徴

    1994年は天候に恵まれず、「平均的な年」とされるヴィンテージ。ところが、ラトゥールは高い完成度を誇るワインを生み出しました。

    この年は通常よりメルローの比率が高い27%という異例のブレンドとなり、ラトゥールらしい荘厳な骨格に、ふくよかで肉厚な質感を備えています。しっかりとしたタンニンと豊かな果実味が重なり、力強く奥行きのある味わいに仕上がっています。

    香りにはカシスなどの黒系果実を中心に、クルミ、葉巻、スモークといった熟成由来の複雑なニュアンスが広がります。力強く豊かなタンニンは長い余韻へと続きます。

    ロバート・パーカーは94点を付け、「このヴィンテージとして非常に優れたワイン」と評価しています。

  • 名前 シャトー・ラトゥール 1994年
    品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
    産地 フランス/ボルドー/ポイヤック
    生産者 シャトー・ラトゥール
    ヴィンテージ 1994